《使いこなせなかったガジェット達》GENIO(ジェニオ)

こんにちは!あーくん です。

昨今は個人ユース及び企業ユース問わず、スマホやタブレットデバイスが広く普及し、当たり前の時代となりましたが、これらスマートデバイスが普及する以前、PIM/PDAと呼ばれるデバイスが世の中に存在していました。
当時のPIM/PDAは各社独自OSやハードウェアを開発した上で製品化していた為、使い勝手がこなれておらず、高速な通信環境が整備、利用出来るシーンが限られたりしました。
結果、世の中に広く普及したとはいえず、私自身が使いこなせず終わった製品も多く存在しました。

このような、残念ながら私が「使いこなせなかったガジェット達」を今回から連載いたします。

第1回目は、私が初めて購入したPDAを取り上げます。
それは、TOSHIBAから1997年にリリースされたGENIOです。
発売時期:1997年4月、購入時期:1997年夏
東芝

製品リリース時のニュースサイトの情報
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/970826/relay53.htm

1997年当時、固定回線はISDNが全盛、携帯電話は2Gで音声専用として利用するのが一般的で、PHSはモバイルデータ通信利用で活路を見いだしていました。
当時の通信速度・・・ISDNは最大128kbps、携帯電話2Gは最大9.6kbps、PHSは最大32kbps。また、パソコンのOSはWindows 95が全盛でした。

その頃私は学生でしたが、電話機としてPHSを所有しており、DDIポケット(現ソフトバンクモバイル)の契約をしていましたが、GENIOはタッチパネル対応の電話とPDAが使用可能で、単体でデータ通信が出来る製品は先進的に感じました。また、TOSHIBAのLibretto(現在では先駆者的な存在)と呼ばれるミニノートのユーザーでもあったため、安い買い物ではありませんでしたが、ブランドイメージを信じて購入しました。

使い始めて分かったことですが、省電力が売りのPHSにもかかわらず、電池の持ちが悪く(現在のスマホよりは持ちますが・・・)、肝心の電話を使いたい時に電池切れということが頻発しました。また、PDAのOSが独自仕様であるため、利用出来るアプリケーションが少なく、突如フリーズ・再起動といったことも発生し、電話機としてもPDAとしてもどっち付かずの印象でした。タッチパネル採用かつデータ通信可能というコンセプトは良かったので、リリース時期が早かった(時期尚早)だったのかもしれません。

このPHS一体型GENIOの後継機種はリリースされず、GENIOブランドとしては、Window Mobile※を搭載したGENIO e が2001年~2004年に掛けて複数機種リリースされましたが、その後終息してしまいました。
http://www3.toshiba.co.jp/pc/pda/products/index_j.htm
※Windows Mobile搭載機種は後日のBlogで掲載します。

TOSHIBAは携帯電話事業を撤退しているため、今後新しい機種がリリースされること自体、難しいのかもしれませんが、Windows 10 Mobileリリースを機に、市場が活性化されることを期待します。

次回は、京セラ DataScopeをご紹介いたします。

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