こんにちは、あーくん です。
今回は号外です。先月 2020 年 5 月 27 日 にリリースされた Windows 10 バージョン 2004 (May 2020 Update) をお知らせいたします。
Windows 10 バージョン 2004 (May 2020 Update) は 記念すべき? 10個目のメジャーバージョン リリースです。
【リリース済みのバージョン、コードネームの整理】
①リリース日:2015 年 7 月 29 日
バージョン 1507 (RTM / TH1)
②バージョン 1511 (November Update / TH2)
リリース日:2015 年 11 月 12 日
③バージョン 1607 (Anniversary Update / RS1)
リリース日:2016 年 8 月 2 日
④バージョン 1703 (Creators Update / RS2)
リリース日:2017 年 4 月 11 日
⑤バージョン 1709 (Fall Creators Update / RS3)
リリース日:2017 年 10 月 17 日
⑥バージョン 1803 (April 2018 Update / RS4)
リリース日:2018 年 7 月 10 日
⑦バージョン 1809 (October 2018 Update / RS5)
リリース日:2018 年 11 月 13 日
⑧バージョン 1903 (May 2019 Update / 19H1)
リリース日:2019 年 5 月 21 日
⑨バージョン 1909 (November 2019 Update / 19H2)
リリース日:2019 年 11 月 12 日
【今回リリースされたバージョン、コードネーム】
⑩バージョン 2004 (May 2020 Update / 20H1)
リリース日:2020 年 5 月 27 日
Home/Proサービス終了日(予定):2021 年 12 月 14 日
Enterprise/Educationサービス終了日(予定):2021 年 12 月 14 日
バージョン 2003 ではなく バージョン 2004 なのは、Windows Server 2003 との内部バージョン競合を防ぐためとの噂がありますが、実際はどうなのでしょうね。
それでは、前回 リリースの バージョン 1909 と比較しながらご紹介いたします。
1. バージョン 2004 のセットアップ画面遷移
・バージョン 1809 以降 (1809、1903、1909) とインストール画面の変更はありませんが、最後の ⑩”サービス” 以降の設定順序 が入れ替わっています。
① 日本語であることを確認し、そのまま「次へ」をクリックします。
③“ライセンス条項”にて、□同意しますをチェック■し、「次へ」をクリックします。

④“インストールの種類を選んでください”にて、「カスタム:~ (詳細設定)」を選択します。
⑤“Windows のインストール場所を選んでください。”にて、ディスクを選択し「次へ」をクリックします。
⑥OSメディアからのコピーが開始され、完了すると自動再起動されます。手動で「今すぐ再起動」をクリックすることも出来ます。
⑦“基本“にて、地域と言語 および キーボード レイアウト の設定を行います。
⑧“アカウント”にて、「代わりにドメインに参加する」をクリックします。
⑨“アカウント”にて、ユーザーアカウント、パスワード、パスワードの確認、パスワードのヒントを 3つ 入力します。
⑩“サービス”にて、デバイスのプライバシー設定 を行います。
ここでは既定値で「同意」をクリックします。
⑪“サービス“にて、アクティビティの履歴設定 を行います。
ここでは「はい」をクリックします。
⑬最終処理が行われ、最後に⑨で設定したアカウントにて、自動ログオンされます。
2. デスクトップ、スタートメニュー画面表示の比較
バージョン1909・・・Ⅰ と バージョン2004・・・Ⅱ のデスクトップ、スタートメニュー、Cortana を比較しました。
Ⅰ バージョン1909 (November 2019 Update)
Ⅱ バージョン2004 ( Update)
・バージョン1909では「Cortana」と「検索バー」 が分離されましたが、バージョン2004では「Cortana」が Windows Store アプリとして動作します。
3. 「設定」と「コントロールパネル」画面表示の比較
バージョン 1909 と バージョン 2004 の「設定」と「コントロールパネル」の表示を比較しました。
Ⅰ バージョン1909 (November 2019 Update)
Ⅱ バージョン2004 (May 2020 Update)
・設定から「Cortana」アイコンが無くなっています。
OSに統合された「Cortana」は廃止となり、今後は Windows Store アプリとしてサポートされます。
・コントロールパネルから 機能廃止となった「Windows To Go」 のアイコンが無くなっています。
4. 「Windows の機能」の比較
バージョン 1909 と バージョン 2004 の「Windows の機能」の表示を比較しました。
Ⅰ バージョン1909 (November 2019 Update)
Ⅱ バージョン2004 (May 2020 Update)
・「Linux 用 Windows サブシステム」がバージョン2となりました。
・また、日本語表示の項目が増えており、一見して比較しづらい部分はあります。
(例) バージョン1909:「Data Center Bridging」、「Containers」「Guarded Host」
バージョン2004 から:「データ センター ブリッジング」、「コンテナー」「保護されたホスト」
5. 「バージョン情報」の比較
バージョン 1909 と バージョン 2004 の「バージョン情報」比較です。
Ⅰ バージョン1909 (November 2019 Update)
Ⅱ バージョン2004 (May 2020 Update)
・エクスペリエンスのバージョンが表記されるようになりました。
6. 「Windows Update」の比較
バージョン 1909 と バージョン 2004 の「Windows Update」比較です。
Ⅰ バージョン1909 (November 2019 Update)
Ⅱ バージョン2004 (May 2020 Update)
・機能更新、品質更新プログラムの延長設定項目が削除されています。
グループポリシーでの管理が推奨された可能性があります。
以上ご紹介したように バージョン 2004 は、利用頻度の低い機能は廃止、使い勝手の悪い機能は改善した印象を受けます。
個人的には開発終了となる Microsoft Edge が従来エンジンのままリリースされたので残念でしたが、Windows Update により Chrominum ベースに置き換わるのでしょう。
今後は バージョン 2004 に対応するべく、ウイルス対策ソフト/監視・監査ソフト/バックアップソフト/ディスク暗号化など中心に、恒例?となった修正プログラムがリリースされることが予想されます。
なお、冒頭にご紹介したWindows 10 初期バージョンのうち「Semi-Annual Channel(SAC)」では、既に幾つのバージョンで延長サポートが終了しています。
Windows 10 WaaS(Windows as a Service) に伴うバージョンアップ対応および運用サポートをご検討する際は、弊社担当営業まで気軽にご相談ください。
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次回は Chromium ベースの新しい Microsoft Edge をご紹介いたします。
取り上げた内容の技術情報
・Windows IT Pro Center – Windows 10 のリリース情報
https://www.microsoft.com/ja-jp/itpro/windows-10/release-information
・Microsoft サポート – Windows ライフサイクルのファクト シート
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/13853/windows-lifecycle-fact-sheet
・「Windows 10 May 2020 Update」が一般公開 ~年2回の大規模アップデート
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1255259.html
・古い「Edge」の開発は終了 ~「Windows 10 May 2020 Update」で削除・非推奨となる機能が発表
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1255580.html
・Windows 10、春の大型アップデート「May 2020 Update」提供開始、更新方法は?
https://news.mynavi.jp/article/20200528-1044626/
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