こんにちは、あーくん です。
今回は 「Arcserve Unified Data Protection (以降 UDP) RPS を 7.0 から 9.0 へアップグレード (バージョンアップ) してみた」を掲載します。
前回は「Arcserve Unified Data Protection (以降 UDP) Agent を 7.0 から 9.0 へアップグレード (バージョンアップ) してみた」を実施しましたが、筆者の温度が下がらないうちに続けてやってみました。
繰り返しになりますが、Windows にて稼働するアプリケーション は OS と同様にサポート期間 (ライフサイクル) が設定されており、バックアップソフトも例外ではありません。Arcserve UDP は 以下の通りとなります。
・Arcserve UDP サポート ライフサイクル情報
https://support.arcserve.com/s/article/206367693?language=ja
【主な稼働バージョン】
Arcserve UDP 9.0 サポート終了日:未定
Arcserve UDP 8.0 サポート終了日:未定 ※
Arcserve UDP 7.0 サポート終了日:2024 年 1 月 31 日
Arcserve UDP 6.5 サポート終了日:2022 年 4 月 30 日
※慣例では最新バージョンリリース時にサポート終了日が確定します。
サポート期間が過ぎた場合でも アプリケーションの利用は可能ですが、何等か不具合が発生した場合にメーカサポートの制限を受け、アップグレード (バージョンアップ) 前提でのサポートとなることも起こりえます。
また、サーバが複数台稼働している環境においては、ある程度利用しているバージョンが一致していることが望ましいです。
今回は Arcserve UDP 7.0 RPS から 9.0 RPS へのアップグレードを検証環境にて実施してみました。
使用したプログラムは 2023年2月上旬の公開 最新版 Build 9.0.6034 で試しています。
https://www.arcserve.com/jp/free-backup-software-trial
【Arcserve UDP RPS アップグレード(バージョンアップ)インストール画面】
①既定の「Japanese/日本語」であることを確認し、そのまま「OK」をクリックします。

②“使用許諾契約”に同意するを選択し、「次へ」をクリックします。

③”インストール タイプの選択”が“標準インストール”であることを確認します。
“インストールの種類”にて“Arcserve Unified Data Protection – フル”を選択し、「次へ」をクリックします。 ★ステータス: アップグレード と表示されることが分かります。

④“ディスティネーション フォルダ”にてプログラム インストール先を確認し、「次へ」をクリックします。

⑤“環境設定”にて ”管理者権限のあるアカウントを指定する”にてユーザー名とパスワードが自動入力されますので、既存バージョンにて入力した情報を確認し、「次へ」をクリックします。

⑥”ファイアウォールの例外”にて設定を確認し、「次へ」をクリックします。

⑦そのまま「次へ」をクリックします。

⑧インストール内容を確認し、「インストール」をクリックします。

⑨インストールが開始されるので、暫く待ちます。

⑩”更新を今すぐ確認する”チェックを入れて「完了」をクリックします。

⑪SQL Server 2019 Express のインストールが必要なため、OSを再起動します。
アップグレード前後の画面を比較してみました。
【Arcserve UDP RPS アップグレード(バージョンアップ)前後の画面】
◆アップグレード前のバージョン情報



◆アップグレード後のバージョン情報



アップグレード後のバックアップ設定を確認しましたが、問題なく引き継がれていました。



Arcserve UDP RPS のアップグレード作業は新規インストール作業とほぼ変わらりませんが、既存環境のインストール情報を引き継ぐ為に、設定値がグレイアウトされており、ほぼ「次へ」にて完了しました。
Agent と異なり RPS は管理DBの SQL Express のバージョンアップが発生する為、OS 再起動要求があるので、全てのバックアッププランが動作していない時間帯の作業が推奨されます。
更に本番の RPS のアップグレード作業時には、事前にバックアップサーバ自身システムバックアップもお忘れなく!!
Arcserve 社サポート情報によると、Arcserve UDP 6.5 環境では 6.5 Update 4 の適用が必要といった条件があります。また、Arcserve UDP 6.5 から直接 9.0 へのアップグレードはサポートしないため、段階的なアップグレード (6.5 Update 4 ⇒ 8.0 or 8.1 ⇒ 9.0) が必要です。
詳細は Arcserve 社サポート情報をご確認ください。
・Arcserve UDP 8.x のインストール・アップグレードについて
https://support.arcserve.com/s/article/2021033001?language=ja
・Arcserve UDP 9.0 のインストール・アップグレードについて
https://support.arcserve.com/s/article/2023011601?language=ja
バージョンアップ後は検証バックアップが実行されますので、次回のバックアップ時間と可否の確認が重要です。また、バージョンアップ後に ベアメタル復旧 (BMR) ディスクの再作成が必要です。
弊社では Arcserve 社の製品を多数取り扱っています。
サーバーのバックアップ構築および運用サポートをご検討する際は、弊社担当営業まで気軽にご相談ください。
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IT環境構築
取り上げた内容の技術情報
・Arcserve Unified Data Protection (UDP) 製品ページ
https://www.arcserve.com/jp/products/arcserve-udp
・Arcserve カタログセンター
https://www.arcserve.com/jp/jp-resources/catalog-center/
・Arcserve Japan Blog
https://arcserve.txt-nifty.com/blog/
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