「Trend Micro Apex One」Critical Patch 12967適用後、サーバ上のファイル保存に遅延発生!? 〜解決編〜

こんにちは!管理人です。

先日、公開した「Trend Micro Apex One」Critical Patch 12967適用後に、サーバ上でファイル保存の遅延が発生するという問題についてですが、無事解決しております!

結論から申し上げますと、以前発生していた問題への対処が原因でファイル保存に遅延が発生していました。

具体的には旧バージョンの「ウイルスバスター Corp. 10.6」(以下、VB10.6)時代にファイルサーバ上のOfficeファイルの保存に失敗する、あるいは、ドキュメントを保存する際に拡張子「.tmp」のファイルが生成されたり、共有違反が発生することがあるなどといった不具合に対してVB10.6関連のレジストリを変更していたことが原因でした。

トレンドマイクロのサポートチームからの回答を基に、無事に問題が解決しましたので、その詳細をご報告します。

【サポートへの問い合わせと提出情報】

事象発生後、トレンドマイクロサポートに問い合わせたところ、以下の情報を提出するよう求められました。

・手順実施時のタイムテーブル
・Case Diagnostic Tool 2020 (Apex One Exclusive)で取得したログ
・プロセスモニタログ
・事象発生時のスクリーンショット
・ApexOneエージェントの検索除外設定リストのスクリーンショット

これらを提出し、サポートからの調査結果をもとに問題解決へと進めました。


【調査結果と根本原因】

トレンドマイクロのサポートチームによる調査結果は以下の通りです。

・ApexOneエージェントのウイルス検索エンジンのバージョンが「23.620.1013」であることが確認され、対象マシンのレジストリ設定の一部が原因でファイル保存の遅延が発生していました。

・以下のレジストリ値’UseMapping’の設定値が「0」に設定されており、この設定がパフォーマンスに影響を及ぼしていたとのことです。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\services\VSApiNt\Parameters]
“UseMapping”=dword:00000000

・この設定値は、初期状態では「1」に設定されていますが、過去にExcelなどのファイル上書き保存の失敗対処として「0」に変更された可能性が高いとのことです。

・バージョン「23.620.1013」以降のウイルス検索エンジンでは、相互運用性の問題に対する機能強化が行われており、設定値を再度「1」に戻すことで問題が解決することが確認されました。


【解決手順】

以下の手順を実施したところ、サーバ上のファイル保存における遅延問題が解消されました。

1.Apex One サーバのインストールフォルダ内にある「PCCSRV」フォルダの「ofcscan.ini」ファイルを開きます。

2.「[Global Setting]」セクションの「UseMapping」の値を「1」に変更します。

3.変更を保存し、ファイルを閉じます。

4.Webコンソールで[エージェント]→[グローバルエージェント設定]を選択します。

5.[保存]をクリックして設定をエージェントに配信します。

6.エージェント側でレジストリエディタを起動し、UseMappingの値が「1」に変更されていることを確認します。

7.設定を反映させるために、エージェントのアンロード→リロード、もしくはOSの再起動を行います。


【サポートからの回答抜粋】

原因であった他のアプリケーションとの相互運用性の問題への機能強化がバージョン「23.620.1013」以降のウイルス検索エンジンでは実装されているため、設定値を「1」に戻していただければと存じます。

以下は、過去にサポートとやり取りしたメールからの抜粋となりますが、OS、プロトコルの仕様変更などの過渡期にいろいろあったな。。。と懐かしく思えたりもします。

・UseMapping
OS 側に用意されている「ファイルマッピング」を使用する機能を使用するか否かを決定するパラメータです。初期値は「1」(有効)ですが、有効の場合は Microsoft Office のドキュメントを保存する際に拡張子「.tmp」のファイルが生成されたり、共有違反が発生することがあります。このような事象が確認された場合は、設定を「0」にしていただくことがございます。

・CheckRtPCWOplock
Windows 7 / Windows Server 2008 R2 以降の OS にてファイル共有に使用されるプロトコル「SMB 2.1」のファイル排他機能との競合を避けるために用いるパラメータです。初期値は「0」(無効)ですが、「UseMapping=0」が設定されていると共有アクセス時の遅延が発生する場合があることを確認しております。その場合、「CheckRtPCWOplock」を「1」(有効)に設定します。

結論として、今回の事象はパッチ適用後、検索エンジンが更新され、UseMapping設定が特定の設定時になっていることが原因で発生していたということになります。

今回の手順を実施することで、サーバ上のファイル保存の遅延問題は無事に解決しております。

トレンドマイクロ サポートチームの対応に感謝いたします。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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